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メイクス技建の雑学講座

メイクス技建株式会社の更新担当の中西です

 

建物の“すき間”を守る仕事

 

シーリング工事(コーキング工事)と聞くと、「外壁の目地にゴムみたいなものを入れる仕事」と思われる方も多いかもしれません。確かに、見た目だけを切り取ればそれで合っています。でも、シーリング工事の本質は“すき間を埋める”ことではありません。建物を雨・風・温度変化から守り、劣化を遅らせ、資産価値を維持するための重要な防御線をつくる仕事です。派手さはないのに、欠かせない。目立たないのに、効果は絶大。今日はそんなシーリング工事業の魅力を、じっくり深く掘り下げます。


1)シーリングは「建物の防水の要」💧🧱

建物はコンクリートやサイディング、ALCパネル、金属パネルなど、さまざまな部材の組み合わせでできています。部材と部材の境目には必ず“目地”や“取り合い”が生まれ、そこは雨水が侵入しやすい弱点になります。
シーリングは、その弱点を防水の力で補強する役割を担います。

たとえば外壁目地。外壁材は気温差で伸縮します。風で揺れます。地震でも微細に動きます。その動きを吸収しながら、雨水の侵入を防ぎ続けるのがシーリング材です。ここが破断したり、剥離したり、痩せたりすると、雨が入り込み、内部の防水紙や躯体へ影響が出ます。最初は小さな漏水でも、やがて下地腐食、断熱材の劣化、カビ、鉄部の錆び、コンクリートの中性化促進など、建物全体の寿命に関わる問題へ広がります。
つまりシーリング工事は、建物を“雨の侵入”から守る最前線なのです。


2)目立たないのに「価値が大きい」仕事🏢✨

魅力的な仕事は、目立つ仕事ばかりではありません。シーリング工事がまさにそれです。完成後、見た目は“線”として残るだけ。派手な変化は感じにくい。けれど、その線が建物の寿命を何年も伸ばし、修繕費の増大を防ぎます。
言い換えれば、シーリング工事は「トラブルを起こさせない仕事」です。

予防医療と同じで、問題が起きてから直すより、起きないように整える方が価値が高い。雨漏りが起きてからの補修は、原因調査や内部補修で費用も時間も膨らみます。しかし、適切な時期に打ち替えを行えば、建物のダメージを最小限に抑えられます。
この“未然防止”の価値を、しっかり体現できるのがシーリング工事業の誇りです。


3)「素材と下地の理解」が腕の差になる🧠🛠️

シーリング工事は単純作業に見られがちですが、実は奥が深い分野です。
大切なのは、シーリング材がどんな性能を持ち、下地とどう相性があるかを理解すること。さらに、建物の部位ごとの動き方や水の流れ方を想像することです。

同じ“外壁目地”でも、サイディングとALCでは必要な材料やプライマー、施工の考え方が変わります。金属パネルなら熱伸縮が大きい。窓周りは雨水が集中しやすい。屋上立ち上がりは紫外線と風雨にさらされる。こうした部位ごとの過酷さを理解して施工できる人ほど、評価が上がります。

材料にも種類があります。変成シリコン系、ポリウレタン系、シリコン系、ポリサルファイド系など、用途と性能が異なる材料が存在します。さらに、上から塗装するかどうかによっても選定が変わります。
「どれでも同じ」ではなく、「条件に合った選定」が品質を決める。ここに職人の知識と経験が生きます。


4)手順を守る職人が“信頼”を勝ち取る📋🧤

シーリング工事は、手順と丁寧さが品質を左右します。
具体的には、既存材撤去、清掃、プライマー塗布、ボンドブレーカーやバックアップ材の確認、マスキング、打設、ヘラ押さえ、養生管理、検査。
この一つでも雑になると、剥離・膨れ・硬化不良・ひび割れなどの不具合につながります。

特に重要なのが下地処理とプライマー。ここを軽視すると、見た目はきれいでも密着しない。数年で剥がれてしまうこともあります。
「見えない工程ほど大事」——この考え方が、シーリング職人の矜持です。


5)シーリング工事業の魅力まとめ🏗️💧

シーリング工事業の魅力は、建物の弱点を守る防水の要であり、目立たないのに価値が大きく、素材や下地の理解が腕の差になり、丁寧な手順が信頼をつくる仕事であることです。

次回は、シーリング工事の“現場のリアル”に踏み込みます。打ち替えと増し打ちの違い、部位ごとの難しさ、安全管理、そして品質を左右するポイントを、具体的に解説します。🛠️🏢✨