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月別アーカイブ: 2025年11月

メイクス技建の雑学講座

メイクス技建株式会社の更新担当の中西です

 

~見逃さないで!👀~

 

外壁を見たとき、「線が割れている」「黒ずんでいる」「剥がれている」などの症状を見かけたことはありませんか?
それは、シーリング材の“劣化サイン”かもしれません。
放置すれば雨漏り・カビ・構造腐食など、建物全体に影響を及ぼすこともあります⚠️


🕳 劣化の主なサイン

  1. ひび割れ(クラック)
     乾燥や紫外線で弾力が失われると、表面に細かなヒビが入ります。
     軽度の段階でも、放置すれば内部まで亀裂が進行します。

  2. 剥離(はくり)
     目地とシーリング材の間に隙間が生まれ、剥がれ落ちてしまう状態。
     接着不良や経年劣化が原因で、雨水の侵入経路となります。

  3. 破断(はだん)
     目地の動きに耐えきれず、シーリングが完全に裂ける状態。
     外壁材が動くたびに隙間が広がり、雨漏りの危険が高まります。

  4. 変色・カビ
     紫外線や汚れ、排気ガスによる黒ずみ、または湿気によるカビ。
     見た目の問題だけでなく、内部劣化のサインでもあります。


🔧 メンテナンスのタイミング

シーリングの寿命はおおよそ10年前後とされています。
新築時から10年を過ぎたら、まずは一度プロによる点検を受けるのが理想です。
外壁塗装と同時にシーリングを打ち替えるケースも多く、
メンテナンス周期を合わせることでコストを抑えることができます。

また、気候の穏やかな春・秋が施工のベストタイミング。
特に11月は、気温と湿度のバランスがよく、打ち替え工事に適した季節です。


🧱 放置した場合のリスク

シーリングが劣化した状態で冬を迎えると、
目地に雨水が入り込み、凍結と融解を繰り返して外壁材を押し広げる“凍害”が発生します。
この現象が進行すると、外壁全体の張り替えが必要になることもあります。

つまり、シーリングのひび割れは“建物からのSOS”。
早めに気づくことが、修繕費を抑える最大のポイントです。


🌟 まとめ

見た目は小さな隙間でも、内部では大きなダメージが進行していることがあります。
シーリング材は「建物を守る最前線」。
5年を過ぎたらチェック、10年でメンテナンス――これを意識しておくことが大切です。
日常点検と早めの対応で、あなたの家を長く守りましょう🔍

 

メイクス技建の雑学講座

メイクス技建株式会社の更新担当の中西です

 

~季節と天候が命🌦~

 

11月は気温も湿度も下がり、外壁工事がしやすい時期。
実はこの季節、シーリング工事にもとても向いているんです。
しかし同時に、冬の入り口だからこそ“温度管理”と“乾燥状態”が大きなポイントになります❄️


🌤 気温と湿度がもたらす施工リスク

シーリング材は、化学反応によって固まる「硬化型材料」です。
そのため、気温と湿度が施工品質に直結します。

11月のような乾燥した季節では、湿度が低すぎると硬化が遅れることがあります。
逆に朝夕の冷え込みで結露が発生すると、密着が不十分になり剥離や気泡が起きることも。

このため職人は、施工前に壁面温度を測り、
「最低気温5℃以上」「湿度85%以下」の条件を確認してから作業に入ります。
地味ですが、これが品質を左右する大切なチェックポイントです📋


☀️ 日照時間を意識した工程管理

秋から冬にかけては日が短くなり、乾燥時間の確保が難しくなります。
特に外壁全体のシーリング打ち替えでは、1日の進行計画が重要。
朝は結露が乾くまで待ち、午後は夕方の気温低下を見越して作業を終える。

時間と気象を読みながら動く――これが職人の感覚的なスケジュール管理です。
「早く終わらせる」よりも「確実に仕上げる」ことを優先するのが、プロの現場の姿勢です🌇


🧱 冬前に済ませておきたい理由

11月中に工事を終えることで、建物は冬の雨や雪に備えることができます。
劣化した古いシーリングを放置すると、そこから水分が入り込み、
凍結→膨張→ひび割れという“凍害”が発生するリスクも。

つまり、11月の工事は防水の仕上げ時期とも言えます。
年末にかけて気温が下がる前に打ち替えを済ませておけば、来春まで安心して過ごせるのです。


🌟 まとめ

シーリング工事において「季節」は大きな要素です。
11月は、湿度と温度のバランスが最も安定し、施工品質が高く保てるベストシーズン。
建物を冬の厳しい環境から守るためにも、この時期の点検・打ち替えをおすすめします🏠

 

メイクス技建の雑学講座

メイクス技建株式会社の更新担当の中西です

 

~縁の下の力持ち🏠~

家やビルの外壁を見たとき、目地(めじ)と呼ばれる細いラインに弾力のある素材が入っているのをご存じでしょうか?
それが「シーリング(またはコーキング)」と呼ばれる建物の重要な防水材です。
普段あまり目立たない存在ですが、実は建物の寿命を左右する大切な役割を担っています🧱


🧩 シーリングとは?基本の役割

シーリング材とは、建物の外壁やサッシ、屋根の継ぎ目(隙間)を埋めて、
雨水や湿気、ホコリなどの侵入を防ぐための柔軟性ある材料のことです。

建物には温度や湿度によって“膨張・収縮”という微妙な動きがあります。
この動きに合わせてシーリングが伸び縮みすることで、ひび割れや雨漏りを防ぎ、建物を長持ちさせるのです。

つまり、シーリングは「建物の関節」といえる存在。
ここが正しく施工されていなければ、どれだけ立派な外壁でも、数年後には内部に雨が染み込み、
構造材が腐食してしまう危険性があります☔️


🔍 シーリング材の種類と特徴

主に使われるシーリング材には以下の種類があります。

  • ポリウレタン系:密着性が高く、塗装との相性も良い。外壁塗装との併用に最適。

  • シリコン系:耐候性・耐水性が高く、特にサッシまわりや浴室などの防水に向いている。

  • 変成シリコン系:万能タイプで、塗装可・耐久性良好・外壁・屋根どちらにも対応。

現場では、部位ごとに最適な材料を選定します。
「どの場所に、どんな動きがあるか?」を見極めるのが、職人の腕の見せどころです👷‍♂️


🧰 正しい施工の流れ

  1. 古いシーリングの撤去
     劣化した古いシーリングをきれいに取り除きます。
     この作業を怠ると、新しい材料が密着せず、早期剥離の原因に。

  2. マスキング処理
     目地の両端をテープで養生。仕上がりの美しさを左右する大切な工程です。

  3. プライマー塗布
     密着を高めるための下塗り材を丁寧に塗ります。ここを省くと施工不良につながります。

  4. シーリング材充填・ヘラ仕上げ
     空気が入らないように奥まで充填し、均等に押さえて仕上げます。

  5. 養生期間
     完全に硬化するまで、約1~3日。天候にも注意が必要です。

この一連の流れの中に、熟練職人の経験と繊細な技術が詰まっています✨


🌟 まとめ

シーリング工事は、建物の防水・耐久性を支える“見えない仕事”です。
しかし、これを怠れば、どんな建物も早期劣化してしまいます。
新築でも、リフォームでも、「シーリングをどうするか?」が重要な分かれ道です。
今日も現場では、建物を守るための職人たちの手が、ひとすじのラインを丁寧に描いています🏗